ネット私刑の危惧

今朝方から新型コロナウイルス感染で陽性と診断された男性の飲食店で女性と飲み食いする様子が各情報番組で流され始めたようです。もちろんモザイクなどの処理はされていましたがホステスさんへの接触や本気か冗談かは分からないが「ウイルスをばらまいてやる」という旨の発言をして街を練り歩いている様はかなり気分が悪いものでした。インターネットではすでに多く取り沙汰されていると思っていたのですが、テレビで飲食店の防犯カメラの映像まで報道されていたのは初めて観ました。

ネット私刑がされることへの懸念

先日、高額転売に関しての話ではあるのですが、個人が個人に法的でない制裁を加えるネット私刑のことについて少しだけ書きました。


正直なところ、この記事に関してはあくまで個人的な感情とかストレスとか内容としてはかなりソフトな表現で通しました。しかしながらおそらく今回の愛知県の50代男性のケースはばらまくぞという旨の発言をして故意に飲食店等あらゆる場所に出没し、結果その男性が出入りした飲食店は営業停止状態なので責任は追及される可能性は十分あります。

私が懸念しているのは男性及びその家族が私刑によってあぶりだされること、もしくは赤の他人をその男性と勘違いしてあぶりだすことです。ネット記事がSNSに出始めた頃には「住所と名前を公開しろ」との投稿も見られたので、おそらく正義感にとらわれて個人情報をあぶりだそうと躍起になる人も現れるかと思います。(もしかしたらすでにいるのかも知れませんが)

言葉の重みを考えているのか

これはネット私刑の危険性を訴えるANN NEWSの動画です。3分程度の短い動画ですが、動画内で話をされているのがかつてインターネットのデマによって勝手に殺人犯として誹謗中傷を受け続けたスマイリーキクチさんなので言葉の重みが違います。

動画の内容を簡単に要約してみると

インターネット上の書き込みで悪質なものは名誉棄損の罪に問われ、3年以下の懲役、50万円以下の罰金に科せられる可能性がある。

たとえ加害者であっても個人情報をさらされ被害を受けていると考慮されればと罪が軽くなる可能性がある。もしそうなれば被害を受けた側はますます苦しい思いをする。

もっと言葉の責任。そして(発言したことへの)自己責任を考えて情報を発信した方がいい。

もちろん今回の記事で言っていることと動画内で言われるような殺人事件に関するデマをすべて一緒くたにしていいわけではありませんが、個人が個人に制裁を加えるネット私刑という枠組みであれば、正義感で個人を執拗に攻撃したり個人情報を掴んで晒すというのは間違っています。今回「ばらまくぞ」という発言で飲食店やパチンコ店に出入りした男性には憤りを覚えますしまったく擁護のつもりもないのですが、個人によるネット私刑が起こらないことをただただ願うばかりです。

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