『役に立ちたい』気持ちが強いせいで病むことを繰り返さないために

これは私が今までの経験から書いていることなのですが、精神を病みやすい人のなかには『人の役に立ちたい』という気持ちが極端に強い人が結構多いです。優しくしようという気持ちが自分よりも他人のために向いていることが多いのですがそれがあまりにも自分に向かな過ぎているのです。

私が以前いたうつ病や発達障害を中心とした就職支援・リワークでは『仕事において重視すること』などを座学で発表することがあるのですが、そのなかでも重視する項目が「給与」や「休み」よりも「人の役に立ちたい」という気持ちが群を抜いて強い人がたまにいらっしゃいます。もちろんどれも大事であるし、「人の役に立ちたい」という気持ち自体を否定するのは間違っていると思います。しかしながら、時々「自分への見返りを度外視することは辞さない」という人が本当にいるのです。

自尊心が低いために他人にばかり気持ちが向いている?

人の役に立ちたい気持ちの強い人。端的にいうとやさしい人には自尊心が異様に低い人が結構います。「自分には何をやってもダメだから自分ことよりも人の役に立つために力を使おう」とそんな考えを持っている人も少なくないと思います。

心理学では“自尊感情”と言われるのですが、一般には「自尊心」「自信」「自己肯定感」と言った言葉で表現されることが多いでしょう。この自尊感情は「自分に価値がある」と感じられる感覚のことで、自分を大切に思ったり、自分を好きだと感じる気持ちとイコールだと考えていただいて構いません。

引用元: 自尊心が低い人の特徴って? 心療内科医が教える原因と対処法‐マイナビウーマン

自尊心が低くなる原因は一言でいえば『人に認められない』経験を子供の頃から繰り返してきたから自分でも自分のことを認めることが出来ません。そうなると自然と『ダメな自分なんかよりも他人を大事にしてあげなきゃいけない』という気持ちが高まる、これが自尊心が低いことから生まれるやさしい人の根っこです。

自尊心が低いままやさしくあることの問題点

人間なんだかんだ言ってもやさしさがあれば喜ばれますし、怖い人や厳しい人よりもやさしい人の方が好きになってもらえる可能性は高いです。ある程度個人で生きていける時代になったところでやさしさそのものがないがしろにされていいことはないと思います。しかしながらここでは自尊心が低いままやさしい人であることの問題点も挙げたいと思います。

  • 人に厄介事を押し付けられやすい
  • これはいわゆる『頼みごとを断れない人』という物です。あの人だったら何でもやってくれるし嫌なこともやらせておけばいい、と便利屋としていいようにされる可能性があります。

  • 自分で抱えきれないほど人の気持ちを背負ってしまう
  • これもやさしさがある人ゆえに他人の悩み相談や愚痴の受け皿になりやすいために起こります。もちろん多少のことでは声を荒げて怒ったり、何か喋ってもきっと秘密も守ってくれるだろうという気持ちからいろんな人のマイナス感情を受け止める機会があるのですが、積もり積もれば到底自分のなかで抱えきれないほどのマイナスの感情で押しつぶされかねません。

  • 自分にはできる事がないとさらに自尊心を低くするという負の連鎖に繋がる
  • 自尊心が低くやさしい人からすれば何かの役に立つことが出来ないことに更に自分自身で「ここぞという時に役に立てない自分はダメだ」と負の連鎖のように自尊心を低くするという現象になりかねません。

    実は『役に立ちたい気持ち』への依存がある

    実は人の役に立ちたいという気持ちにも依存があります。これは今までよく当ブログで取り上げていたSNSのいいねで承認欲求が満たされるということと同じように、人の役に立って感謝されること自体に依存し始めます。これは単に仕事をして感謝されるのとは似ているようですが少し違います。あなたの周りに面倒事を積極的になんでも引き受けてくれる人やお土産やプレゼントを大量にくれる人がいたらもしかしたら感謝されることに依存している可能性があります。依存と言っても役に立つのならそれはいいことなのでは?と思うかもしれませんが、役に立つためにあれこれ立ち回った結果心身がボロボロになるまで放っておく人もいるのです。

    自分あっての他人だと心がける事

    自分のことよりも他人のために力を尽くす、大変聞こえはいいですし日本はどうも自分を犠牲にして何かをする姿勢がものすごく歓迎されている国なのだと思います。しかしながら体を壊してまで人のために尽くしてそれが美談のようにもてはやされていることは私自身は疑問に思います。どれだけ人の役に立ちたいと思ったところで自分の心身をボロボロにしてまで取り組んで「ああ、よかったな」という事はそう簡単に日常生活であっていいことではないと思います。利己と言えば自分勝手だとかマイナスなイメージが付きまといますが、最優先で労わなければならないのは基本的に自分です。自分のことをきちんと守れているから他人へ気持ちが向ける事ができる本来はそうであってほしいと思っています。あまりにも他人軸でモノを考えると自分の状態も見えなくなるかもしれません。自分あっての他人だと少し振り返ってみてほしいです。

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