【出品しないと気が済まない】フリマアプリ依存について考える

日常生活の中にメルカリをはじめとするいわゆる『フリマアプリ』が浸透して随分久しくなったなと思います。出品に元手がかからず、個人情報を公開する必要もありません。慣れている人なら写真を撮ってほんの数分の作業で出品が完了できるそうです。誰かにとっては不要でも誰かにとっては必要かもしれない、今の時代モノは大量消費というより大量循環している時代なのかもしれません。

明るみに出始めたフリマアプリにおける出品依存

最近そんな便利なフリマアプリに『出品依存』という言葉が聞かれるようになりました。字面でわかる通り、物を処分するため、売却するために始めた出品なのに『出品する行為』そのものに依存し始めることです。最初はお小遣いにもなるし部屋も片付くという気持ちで始めた人が出品へのいいねや購入者の評価で承認欲求が満たされ、次第に片づけや売り上げなど当初の目的は度外視され、いいねと購入者の評価のために出品がやめられなくなる人が増えているそうです。なかには出品のために物を盗んだり借金をするケースまであるそうです。


依存症に陥ると、出品をするための行動が他よりもだいぶ優先されてしまいます。売るためにわざわざ別のサイトで買ってくる人もいるそうですし、売るものがなくなると家族のものを無断で出品している人もいるそうです。もちろん不要だと思っても家族のものを無断で出品するのはNGです。

リンク先のプレジデントオンラインによると『親族相盗(しんぞくそうとう)』といって刑事罰こそは免れるが立派に罪に問われるので民法上では弁償は十分にあり得るそうです。

試しに『メルカリ 依存』でインターネット検索をしてみるとメルカリボックスというQ&Aサイトの投稿内容が多くヒットしました。どうやら2017年頃から利用者が書き込みできるページにて、「自分はメルカリ依存かもしれない」という悩みがチラホラ見られるようになったようです。

「毎日出品しないと落ち着かない」


「私生活に影響をきたしているので休止する」


「自分はメルカリ依存かも知れない」という投稿に関しては「私もそう」「まったく同じ」など共通した書き込みが多く見られていますが、まず全員かなりの頻度で利用していることは容易にわかるので特に依存に対して否定的な意見は見られていません。自分も同じ状況にハマっている以上「依存はよくない」と強く発言できる人はそもそもメルカリの利用者として投稿もしないと思います。

また「メルカリ依存で生活に支障をきたすので辞めたい」という意見には「しばらくお休みしたら」「辞めるまではしなくていいのでは」と退会はしないでほしいという意見が目立ちます。メルボ(メルカリボックス)内では時おりユーザー間のオープンチャットのように会話が繰り広げられており、一種のSNSとして人と人とが繋がっている様子が伺えます。どうやらこのSNSのような感覚で利用者同士がコミュニケーションを図れるところもフリマアプリ依存にどっぷりハマってしまう一因であるような気がします。個人的な親交が深まっていると『仲間』と別れるのはかなり抵抗のあることでしょう。

新しい依存がどんどん現れている今

一昔前は身近な依存と言えばアルコールやたばこ、ギャンブルなど依存対象として明らかに良くないとして分かりやすかったと思いますが、昨今は買い物依存やSNS、ゲームなど本来人に迷惑をかけるはずもない趣味の依存も増えてきました。なんというか『諸刃の剣』のような何かの役に立つ目的が徐々に悪い面をもたらしているかのように思います。それにも関わらず未だに『依存は心の弱さ』と頑として病気として理解できない世代が多いのが残念です。もし、フリマアプリに限らず好きでやっていたはずなのに突然ストレスに襲われたり、出品や売買について家族や友人より優先することが増えたら一度振り返ってみることが必要だと思います。以下はフリマアプリ依存を紹介した『グッとらっく』番組内で紹介されたチェック項目の引用です。

  • セルフチェック項目

(1)商品をチェックするためトイレやお風呂などへもスマホを持ち歩く。
(2)アプリを使い始めてから人と会ったり会話したりすることが面倒になった。
(3)フリマアプリに長時間熱中する。
(4)やりすぎを防ぐために自分で作ったルールが守れない。
(5)楽しく利用するはずがイライラしたり落ち込んだりする。
(6)仕事や学校、大切な人よりもフリマアプリを優先したことがある。
(7)ハマっていることを家族や友人に隠したことがある。
(8)落ち込んだり不安になったりしたとき、フリマアプリを使うと安心する。

※3~5項目当てはまると予備軍、6項目以上で依存度が高く要注意だそうです。

基本的にイライラすることが一瞬でもあれば要注意だと思います。個人間売買は部外者が容易に立ち入れない分野のため介入も難しいし、生活の一部として完全に切り離すことが難しいもので厄介なのですが、もし家族や友人に迷惑をかけることがあったと自覚したらそれは完全に赤信号です。現状、あまりにも新しいので治療の対象としては難しいとは思うのですが、それこそ信頼関係にヒビが入っただとか出品のために金銭トラブルになっているだとか、具体的な生活の影響が危ぶまれるなら依存症外来での受診も視野に入れるべきだと思います。
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