SNSの普及で不安をさらに強く感じるようになった人達

人間の身体の一部にまでなったスマートフォン

ここ数年で完全に人の生活の一部、いや人の身体の一部と言っていいほど発展を遂げたスマートフォン。ほんの10年前まではスマートフォンという存在自体がこれほどまでに人々を夢中にさせるものになるとは到底想像もつかなかった。当時からはストリーミングで音楽が月額1000円程度で聴き放題になる世界も想像がつかなかったし、Youtuberという職業が子どものあこがれの的になるなんてことは全く考えられなかった。

便利って最高だね!という話はものすごくしたいのだけど、精神不安を抱える人とその周りの人たちにとっては便利すぎてかえって心の不安を煽られる生活にならざるを得なくなった。なにせ24時間誰とでも、なんなら知らない人とでも手軽に連絡が取れる以上、大人になるにつれてきちんと線引きをできるようにならないと人間関係はことになってしまうなぁと常々思う。

 

承認欲求や寂しさ、不安を手軽に解消できるようになった

一言でいうと私たちの不安をすべて解決してくれるから私たちはスマートフォンを手放せない。買ったものを投稿すると「いいね」がついて時々コメントで知らない人が褒めてくれて自分のセンスが悪くないことを認識することができる。悩みを投稿すれば知らない誰かが突然現れて親身に話を聞いてくれることも珍しくない。直接会わなくたって好きな人の私生活が簡単に覗くことができる。

こういうことがスマートフォン並びにSNSの普及により実質無料で賄うことができるようになった。もし、LINEやFacebook、Twitter、Instagramが優良会員限定コンテンツだったら到底ここまで人々の生活に浸透することもなかっただろう。胸の内をさらけ出す敷居があまりにも低くなったから人の不安をあおる気持ちはどんどん強くなった。どうもそんな気がしてならない。

 

あなたの『つながり』は『都合のいい依存先』のことではないか?

現在ではSNSを検索すると老若男女関係なく各分野でのつながりを望むアカウントが存在する。(注意:ここでいう『つながり』は趣味や職業に関するアカウントや投稿ではなくメンタルヘルスの分野に関してのみに言及する)ハッシュタグを付けて全員が全員、より良い依存先を探してポストしている。実は安易につながることはしていても人間関係を構築することとはまったく話が違うので注意が必要だ。

極端な会話例を挙げると「死にたい」とポストすれば「そんなこと言わないで。あなたが必要」と言ってくれる人、「酷い目に遭った」とポストすれば「大変だったんだね。あなたは悪くないよ」と言ってくれる人が見つかると万々歳だ。

 

人は無意識に選別を繰り返している

簡単に言ってしまうと自分にとって心地のいい言葉をかけてくれる人だけを次々に選別していくようになる。これは相手が本当にどう思っているかがわからないまま形成されているので厄介なのである。そもそも心配する言葉をかけてくれる人はちょっとぐらいなら忙しい合間を縫ってまで他人を心配するような人だからだ。その気遣いははっきり言って好ましい言葉をくれる人として選別されることになる。(この一連の言い方はものすごく悪いが無意識的にほとんどの人がそういう人を求めている)

想像する力がないと自ら人間関係を壊すことに

相手は自分ではないのでどんな生活をしているのかは知る由もない。例えば深夜にとりとめのない不安な気持ちをポストしたとき相手は仕事をしている時間かもしれないし、すでに就寝している時間かもしれない。

不安を抱えてポストする側からすれば基本的に相手の生活なんて頭の片隅にも入っていないことも多いので「私がこんなに不安なのに何をやってるんだろう…?」「いつもはすぐに返事をくれるのに」「前に私がひどいこと言ったから起こって返事をくれなくなったかもしれない」「それじゃあもう生きていけない」「死にたい」のような『実際には何一つ問題が起きていないのに自分で勝手に人間関係を壊していく人』が出来上がりかねない。自分の不安を解消したいがために相手への想像力を欠いてしまうとこのような事態が簡単に起きる。

 

まとめ

SNS時代では投稿で知ることのできる内容だけがその人の生活ではない。むしろ投稿以外がその人の生活の大部分であることを忘れてはいけない。もし相手の生活を想像する力が乏しいと、自分の不安も勝手に煽られ続けるようになるし、相手にも大きな迷惑が掛かり行く先々で人間関係を作っては自ら壊すということのくり返しになる。

不思議なものでスマートフォンに対峙している間は冷静な人でもそのことが全く抜け落ちてしまうこともよくある。SNSが無料でなんでももたらしてくれると思っているその先に生身の人間が様々な予定や思いを呑み込んでまで連絡をしてくれているかもしれないと一瞬でも意識をすることが必要だと知ってほしい。
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